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【23・24卒向け】随時更新!どこよりも詳細なトヨタ自動車の企業研究

1.トヨタの事業内容

(1)概要

トヨタは自動車の製造販売事業を中心に、世界中で事業を展開している自動車メーカーです。

事業規模としては以下の通りです。
(2020度実績については詳細を後述します。)
売上高:約30兆円で日本1位(2位のホンダは約13兆円)
純利益:約2兆円で日本2位(1位はSBGで約5兆円)
時価総額:約30兆円で日本1位(2位以下のSBG、ソニーなどは約13兆円)

ご覧いただいている通り、日本を代表する企業です。

事業内としては、自動車事業だけでなく、自動車以外の事業も世界中の拠点で展開しています。詳細は後述します。

自動車業界のライバルとしては
・テスラ(約70兆円)
・フォルクスワーゲン(約16兆円)
・ホンダ(約6兆円)
などが挙げられます。※( )内は円建ての時価総額

売上や規模感では世界トップクラスのトヨタでも時価総額ではテスラの半分以下である現実を就活生の皆さんはよく理解しておいてください。

(2)2020年度決算まとめ

トヨタ 連結決算

2021年3月期(2020年4月~2021年3月)の連結決算を発表。

2021年3月期における日本、海外を合わせた連結販売台数(トヨタ車のみ)が減少したことにより、営業収益は同8.9%減の27兆2145億円、営業利益は同8.4%減の2兆1977億円となりました。

一方で、税引前利益は同5.0%増の2兆9323億円、純利益は同10.3%増の2兆2452億円となっており、増益を確保しています。
※画像、数値ともにトヨタ自動車決算報告より引用

就活生の皆さんはぜひここで、「なぜ!?」と感じてほしいです。
営業利益(売上から材料費や広告費、人件費などを除いた利益)が減っている中で、当期純利益が増加しています。
これはつまり、金融収益等の本業以外の収益によって当期純利益が向上したことがわかります。

こういったIRの数値の裏に、トヨタの経営努力や業界の動向が透けて見えてきます。

営業利益増減の内訳は以下の通りです。

営業利益のマイナス要因
・新型コロナウイルス感染症拡大などによる販売面での影響が2100億円
・為替変動の影響が2550億円

営業利益のプラス要因
・原価改善の努力が1500億円
・諸経費の増減・低減努力が700億円、その他が436億円

こういった経営数値を見た際には、必ずその裏の背景まで思考してください。
例えば、調達志望の学生であれば「原価改善努力とはなにか」を具体的に深堀して、調べておきましょう。

ネット記事での情報をインプットしたうえで、OB訪問で「原価改善努力とは~などが考えられるのですが、現場の社員さんが特にこだわっている取り組みはありますか?」など質問ができるとよいです。説明会などで質問してみるのもよいでしょう。

2020年度決算において、コロナ渦でもトヨタが黒字を達成できたのは下記が理由です。

・自動車事業において、原価低減努力などで、外部環境の影響を最低限にとどめたこと
・金融事業の時価評価向上により、営業利益が大幅に増加したこと

が大きな要因です。

これらについて、トヨタの事業を3つに分解して解説していきます。
・自動車事業
・金融事業
・その他の事業

(3)自動車事業

2021年度3月期の決算から事業の状況を分析します。
まず営業利益の実績を確認しましょう。

・営業収益は24兆6,515億円 (前期比8.0%減)
・営業利益は1兆6,071億円(前期比20.2% 減)

自動車事業はトヨタの営業収益の8割強を占めています。
営業利益の減益は、生産および販売台数の減少などによるものです。

自動車販売台数
・全体で764万6千台(前期比14.6%減) 
・日本で212万5千台(前期比5.1%減)
・海外で552万1千台(前期比17.8%減)

この販売台数の減少は新型コロナウイルスの影響を受けたものです。

トヨタだけでなく、自動車市場全体においても、世界的な工場の稼働停止や販売店の営業停止などの影響もあり、中国などの感染影響が限定的だった一部地域を除き、多くの地域で大幅な前年実績割れとなりました。

上記に加えて半導体の共有不足も合わさり、自動車市場に大きな影響を及ぼしています。
特に日産自動車とホンダ、SUBARUが半導体不足の影響を受け、20年度通期の世界販売計画を下方修正しました。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-05-14/QT2IPZT0G1L301

しかし、このような状況下でトヨタは、世界販売計画を上方修正しました。
トヨタ、半導体不足を跳ね返す3つの取り組み トヨタ自動車は2021年2月10日、20年度通期(20年4月~21年3月)の世界販売台数と業績見通しを上方修正した。新型xtech.nikkei.com

なぜトヨタがコロナ渦や半導体不足を跳ね返すことができたのか、それはリーマンショック以降の企業努力によるものです。

2020年度の決算資料からは以下の点で、営業利益の改善要因となったことが記載されております。

原価改善の努力(設計・工場物流部門):1500億円
諸経費の増減・低減努力:700億円

これらの改善要因について、CFOは次のように決算発表にて述べています。

(増益の)大きな要因は「もっといいクルマ作り」や固定費を含めた原価改善によって損益分岐台数を落とせてきたことです。リーマンショックの後から損益分岐台数を約200万台下げてきましたが、2021年3月期もその前の期に比べて数十万台引き下げることができています。

こういった経営努力から、トヨタはコロナウイルスの影響を最小限にとどめることができたのです。

トヨタの原価改善に関する取り組みとしては、トヨタ生産方式などが有名ですが、改めてトヨタの底力を見せつけた形です。

トヨタ志望者の学生にとって、「トヨタ生産方式」は、基本中の基本です。リンクを掲載していますので、前提知識を得てから、説明会に参加し、OB訪問を行ってください。また上記の原価改善額は、「トヨタ生産方式」などの取り組みだけでなく、トヨタの持つ文化や社内の意識が関係している可能性が高いです。このような観点で逆質問を準備しておくとポイントが高いです。

(4)金融事業

トヨタは、自動車販売に関連する金融事業を展開しています。
具体的には、販売金融事業(分割払いの手数料ビジネス)やクレジットカード事業やネット保険事業などを行っています。

これらトヨタの金融事業は、「自動車販売を促進するため」という位置づけです。

また、UberやGrab等シェアリング企業と協業や、自動車から得られるビッグデータのテレマティクス保険への活用なども実施し、先進的な取り組みも進めています。

※テレマティクス保険とは・・・走行距離や運転特性といった運転者ごとの運転情報を取得・分析し、その情報を基に保険料を算定する自動車保険

さて、金融事業の2020年度3月期の実績はこちらです。

営業収益は2兆1,622億円 (前期比1.4%減)
営業利益は4,955億円(前期比74.7%増)

営業利益の増益は、子会社の金融取引の時価評価向上が計上されたことなどによるものです。

この金融事業の営業利益が今期の決算を押し上げました。

(5)自動車以外の事業

トヨタは以下のように、自動車や金融以外の事業も展開しています。
住宅事業
ロボット、基礎研究事業
マリン事業
アグリバイオ事業

2020年度の通期の決算としては以下の通りです。

営業収益は1兆523億円(前期比30.1%減)
営業利益は853億円(前期比17.4%減)

2020年度の実績はコロナの影響を受け、減収減益となっています。

しかし、メイン事業以外でも1兆円規模の事業を展開しているところが「さすがトヨタ」といえるのではないでしょうか。

自動車以外の事業にも力を入れている背景には、トヨタ創業の文化が紐づいています。

トヨタ自動車は創業者の豊田喜一郎が周囲の反対を押しきり、1937年に当時の豊田自動織機から独立したベンチャービジネスでした。
その後、総合産業である自動車の『材料』、『工作機械』、『部品』などの各分野がそれぞれ独立し、現在のトヨタグループを構成することになりました。
まさにトヨタ自身がベンチャーの歴史を歩んでいるのです。
そのためトヨタは住宅・金融・IT・マリン・バイオ・緑化といったクルマ以外の分野にも進出してきました。
現在では、ベンチャーファンドの設立を通して、創造性と起業家精神にあふれる企業風土の醸成に努めるとともに、社外にも広く事業の芽を求め、これらの事業に続く新たな事業の開発を進めているのです。

(6)2021年度以降の見通し

2021年度の通期の見通しとしては下記の通りです。

・営業収益が30兆円(前期比2兆7855億円増)
・営業利益2兆5000億円(同3023億円増)
・税引前利益は3兆1100億円(同1777億円増)
営業利益の増減要因
営業面の努力で8500億円の増益(販売台数の増加によるもの)

上記の見通しから、トヨタの力強い自信が垣間見えますね。
ではなぜ、コロナ渦によって競合メーカーが大打撃を受ける中、トヨタは業績の成長を見込むことができるのか、詳細を確認していきます。

2.競合他社との比較

(1)トヨタの競合メーカー

自動車業界のライバルとしては以下メーカーが挙げられます。

海外自動車メーカー
・テスラ(約70兆円)

・フォルクスワーゲングループ(Audi・ポルシェ等)(約16兆円)
・BMW(7.5兆円)
・フォード(約6.4兆円)
・GM(約6兆円)

国内自動車メーカー
・トヨタ(約30兆円)

・ホンダ(約6兆円)
・日産(約2.4兆円)
・スズキ(約2.3兆円)
・マツダ(約0.7兆円)

※( )内は円建ての時価総額
売上高や時価総額は国内自動車メーカーの中でも断トツの力を誇るトヨタですが、時価総額はテスラの半分以下である状況です。

(2)トヨタの強み

①国内断トツの研究開発費

画像4

※日刊工業新聞社『研究開発(R&D)アンケート』より記載

トヨタは国内企業の中では、研究開発費に断トツで費用を投じています。
メーカーの事業成長のためには、絶えず新しい技術や製品を開発し続ける必要があります。そのため、トヨタがこの金額を研究開発投資している状況は非常に評価されるものです。

なお、国内自動車メーカーと比較すると以下のような実績になります。
トヨタ:1兆1000億円
ホンダ:8000億円
日産:5200億円
スズキ:1100億円
マツダ:1100億円

このように研究開発投資から見ても国内自動車メーカー内でのトヨタの強さが垣間見えます。

研究者志望の理系学生は自動車メーカーに限らず、必ず志望企業の研究開発費の状況を調べるようにしましょう。「研究開発費の多さ=自らの研究のしやすさ」となり得ますので、要チェックです。

※トヨタのR&Dサイトはこちら

画像3

※オートモーティブ・ジョブズのレポートより引用

一方、世界の自動車メーカー研究開発費ランキングを見ると、意外にもトヨタは3位となっています。

ただし、1兆円以上の研究開発投資が可能な会社はVW(フォルクスワーゲン)、ダイムラー、トヨタのみですので、大きな強みと言えます。

研究開発投資を最も多く行っている会社(1.7兆円)はVWとなっています。
VWは最近では、以下のような発表をおこなっています。

・AIに特化した研究開発施設を米国デトロイトに開設
・自動運転の研究開発センターをシリコンバレーに開設
・EV用のバッテリー工場を新たに6つ新設
(2021年のプレスリリースより引用)

これらから強烈な「EVシフト」や「CASE」への意識が感じられますね。

一方で、時価総額トップのテスラは1600億円程度の研究開発費となっております。
現状はトヨタやVWと見比べると、見劣りする金額ですが、今後の売り上げ増加により、研究開発費の増加や工場の新設が考えられます。

②トヨタの広告宣伝費

画像2

トヨタは日本でもっとも広告宣伝費に力を入れている会社です。
広告宣伝に費用を投じることができる企業の余力があるとも言えます。

また2020年には、「トヨタイムズ」というオウンドメディアの取り組みに注力し、ブランド価値を向上させました

トヨタイムズ

このトヨタイムズの取り組みが評価されて、「日本マーケティング大賞」の表彰も受けています。第13回「日本マーケティング大賞」発表、グランプリはトヨタ自動車の「トヨタイムズ」に | AdverTimes(アドタイ) by 宣伝会議2020年度の優れたマーケティング活動を表彰する「日本マーケティング大賞」選考委員会は6月8日、第13回「日本マーケティンwww.advertimes.com

このように、これまでのようにCMを企画するだけでなく、ブランディングにおける新企画を作っており、注目されています。

マーケティングや商品企画志望の学生はぜひトヨタイムズを確認してみましょう。

③トヨタ生産方式
トヨタ生産方式とは、ムダがない生産体制を構築するためにトヨタ自動車が生み出した生産方式です。

トヨタ生産方式は「ジャストインタイム」と「自働化」の2つの理念でムダを排除し、生産を合理化します。理想的な生産体制を実現しやすい生産方式です。

一般的な生産方式では大量生産によってコスト削減を行い、在庫を持つことで販売機会を獲得します。在庫を抱える運用だと、顧客からの要望に応えられます。しかし、過剰在庫になりやすく、生産のムダはもちろん管理コストなどのムダが発生しやすいのが特徴です。

トヨタ生産方式は、顧客の要望によって生産計画が決まり、必要な分を必要なタイミングで生産します。そのため在庫は最小限で済み、生産と管理のムダが発生しない生産方式と言えます。

トヨタ生産方式の詳細はこちら
https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/production-system/

(3)トヨタの弱み

①莫大な固定資産
トヨタは世界中に工場を保有し、グループ全体での従業員数も膨大です。スケールメリットを活かすために、企業拡大の過程で設備投資に注力してきました。

その結果として、莫大な固定資産が存在します。
大きな工場を複数作り、製品や部品を標準化することで生産効率が良くなります。
一方、外部環境の変化が激しい状況では、これまで作っていた部品や製品が不要になることがあります。

例えば、ガソリン車からEV車に一気に変化する際は使用する部品数が大きく変化します。すでに莫大な固定資産を築いている場合、どうしても気軽な経営方針の転換は困難です。

②広告費
上記では、強みとして記載した広告費をここでは弱みとして、記載します。
皆さんもトヨタの広告について、記憶にいくつかあるのではないでしょうか。
新車を販売する際は、必ずと言ってよいほど、「かっこいい」CMを流していますよね。
トヨタは大手広告代理店と組んで莫大な金額を広告費に充てています。
これはトヨタにとって、広告費は売り上げを伸ばすためにある種仕方ない費用です。
一方で、時価総額1位のテスラは広告費に費用をかけていません。
この理由は、テスラが優れたサービスとブランディング力・商品販売プロセスを有しているためです。
特にSNS力を有効活用しています。イーロン・マスクCEOはTwitterのフォロワーが6000万人弱おり、異次元の広告効果を持ちます。
テスラ社やCEO自身のブランド価値により代理店を使用せずに、顧客を自社サイトに流入させることができるのです。
特にテスラのターゲット層はデジタルリテラシーが高く、テスラのマーケティング戦略が効果を出しています。
このような点もテスラがトヨタの時価総額を抜いた要因といえるでしょう。

③EV化をすすめることができなかった

皆さんは、トヨタが水素自動車に力を入れていることをご存知でしょうか。
https://toyota.jp/mirai/?padid=from_mirai_top_bottommenu_top
FCV(燃料電池自動車)と呼ばれる車で、主に水素やエタノールで走行します。
FCVはCO2を排出せず、1度の補給が数分で、かつ数百キロ走行可能という魅力的な特長を有しており、以前から注目を集めていました。
しかし以下の観点から、FCVの購入台数を増やすことができずに、苦戦しています。
・車体価格が高い
・水素ステーションが不足している
燃料電池車はEVに「もう勝ち目がない」は本当か再生可能エネルギー由来の水素が期待できる理由www.huffingtonpost.jp

トヨタがFCVに注力している間、テスラをはじめとするEVメーカーが台頭してきました。
トヨタがEVシフトの流れに乗り切れなかったことを経営戦略の失敗であるとする論調もあります。
しかし、トヨタがEV化に踏み切れない現実は、国の政策も関係しています。
豊田社長が、EV化をすすめるためには国内の発電能力を10〜15%(原発なら十基、火力発電所なら二十基の増設に相当)引き上げる必要があることを指摘し、メディアの報道姿勢に注文をつけていました。電動化=EV化にあらず、メディアに異例の注文−自工会の豊田会長日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は17日、菅義偉政権が掲げた新たな温室効果ガスの排出目標について言及し、www.bloomberg.co.jp

つまり現状の国内の発電設備では、トヨタはEV化に舵をきることができず、国の政策による協力がなければ国内のEVシフトは困難な状況なのです。

④雇用を守る責任
トヨタがEV化に一気に踏み切れない理由はエネルギー政策だけではありません。
その理由は、EVではガソリン車で使用されていた精密部品の多くが不要になることで、それらを製造するメーカ-が不要になるためです。
つまり膨大な雇用が喪失されます。

そもそも自動車産業はすそ野が広く、部品点数が半減すると言われるEV生産が主流となれば、雇用の崩壊に起因する産業構造の崩壊が起こり、社会問題になります。

トヨタグループの雇用者数では連結で35万人程度ですが、日本の自動車産業では500万人以上の雇用があります。

EV化で部品数が半減し、100~250万人以上の雇用がなくなるとなれば、一企業の問題ではなく、国全体の問題となります。

そのため、トヨタは1企業の立場でありながら、産業全体や国のことを考え、思い切った改革をすすめることができない状況にあるのです。

(4)まとめ

以上がネットニュースや決算情報からわかるトヨタの企業情報です。
これまでお話してきた内容はすべて前提知識です。就活を行う上では、ネットの情報ではなく、さらに深い情報を収集して、企業選択に活かす必要があります。
ぜひ、OB訪問や企業説明会、インターンを通じてさらなる業界研究を進めていきましょう。

ここからはOB訪問で使える逆質問についてまとめていきます。

3.OB訪問や面接で使える逆質問

もし、面接の最後に、『何か質問はありますか?』と聞かれた時、あなたはどう回答しますか?

就活の面接では必ず最後に逆質問の時間がとられます。

逆質問
とは、「学生側から面接官に質問を行うこと」です。

逆質問のスキルは就活において非常に重要です。選考の際、質の悪い逆質問をすると評価が下がり、落ちます。一方で、逆質問は面接の中で唯一学生自らの話すことができる時間ですので、最大のアピールポイントです。

筋の良い逆質問を行うことで、自分の思考力と企業の志望度を同時にアピールすることができます。

筋の良い逆質問とは「IRやニュースから得た経営情報」「OB訪問や説明会、書籍で仕入れた企業情報」「私生活で感じたこと」などを織り交ぜながら、仮説を面接官にぶつける方法がベストです。

思考が甘いと指摘を受けることもありますが、その点も踏まえて「それであれば~と思うのですがいかがでしょうか?」という形で、議論を深めていくことができれば、同時に素直さや柔軟さもアピールできるので、さらに良いです。

本記事ではレベルの逆質問と筋の良い逆質問をまとめました。
ぜひ参考にしてみてください。

【レベルの低い逆質問】
・〇〇様は御社ではどんな人がのびると感じますか
・社員教育に力を入れているとホームページにて拝見いたしました。独自の研修などがありましたら、教えていただけますか?
・御社で成果を出している人の共通点は何かありますか
・何年目で年収はどのくらいですか。
・どういった学生が御社に内定しますか。

【筋の良い逆質問】(トヨタの場合)
・2020年度は2019年度比で間接費が下がっていました。この点についてOB訪問で〇〇さんに伺った際~と答えてくださいました。これは全社的に共通するトヨタのカルチャーなのか、そのほかにも背景要因があれば教えていただきたいです。
・決算発表で、CFOが「総原価改善努力が実を結んだ」と発言されていました。私はその発言から、「世界中の連結子会社を結ぶ標準化によるスケールメリット(例)」による企業努力があるのかと思いましたが、その他はどのようなことがありますか。
・決算発表で、「営業利益の増減要因としては営業面の努力で8500億円の増益と、主に販売台数の増加が要因となる」との分析がありました。営業の努力として、オンライン商談や高級車の営業への注力が考えられると思うのですが、そのほかは具体的にどのようなことがございますか?
・最近CMやネットニュースでトヨタイムズに関する記事を多く見かけるようになりました。社員のエンゲージメント向上やPJの広報使用することでPRを強固にする意図を感じるのですが、「今」広報活動に力を入れている背景はありますか?そのうえで、マーケティング部門として、トヨタイムズのようなPR業務に若手からかかわることはできますか?
・OB訪問を通じて、多くの方が若手の内から海外の子会社に出向などを通じて実務や研修を受けられると知りました。若手からハードシップを経験できることを魅力に感じているのですが、若手登用や育成の仕組みについて詳細をうかがいたいです。

●筋の良い逆質問を行うポイント
筋の良い逆質問とは「事実(前提条件)+自分の意見+伺いたい内容」を明確にして質問を行うものです。
特に「自分の意見」を持たずに質問をすると、どこにでもあるような情報しか手に入りません。必ず下調べをし、自らの意見をもって質問を行うようにしましょう。

4.IR・ニュースリリースから読むトヨタの戦略(随時更新)

①カーボンニュートラル関連
・工場のカーボンニュートラル
https://response.jp/article/2021/06/11/346643.html

②街づくり関連
・ウーブンシティ
https://zeroku.jp/article/news/356/
・福島県での水素を活用した街づくりへの検討https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35386895.html

③トヨタのカルチャー関連
https://global.toyota/jp/company/vision-and-philosophy/production-system/

④決算関係
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210531-OYT1T50167/

⑤自動運転関連
・自動運転技術を持った会社の買収
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35682216.html
・軽商用自動車のCASE普及プロジェクト
https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35748072.html

⑥販売台数
https://www.oricon.co.jp/article/1592298/

5.マナベル就活部に参加してみませんか?

本記事をご覧いただきありがとうございます!
マナベル就活部では、早慶の学生を中心に就活対策を実施しています。
早慶を卒業した先輩から就活に関するアドバイスをもらうことができます。
出入り自由、見ているだけでもOKですので、ぜひオープンチャットをチェックしてみてください!

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6.manabel編集部のインターン募集について

manabelでは早慶の学生を中心に、インターン生を募集しています!
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上記に加えて、manabelインターン生はmanabelインターン生の先輩から就活のサポートをしてもらうことが可能です。
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過去のインターン卒業生には、トヨタ自動車を始めとする様々な難関企業に多数就職しています。興味をお持ちの方はこちらの記事をぜひご覧ください。
https://note.com/manabel_syukatu/n/n2201745df5c2

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